最近お財布の紐が緩み過ぎているオフィスKですが、年末年始で昨年のタイ旅行に続き今年はインド旅行にと思って旅行代理店に申し込みをしていたものの、なかなかツアーが確定せずやきもきしていたところにふと入ったデパートの画廊で一目ぼれしてしまい、絵を購入する事になりました。
結果として予算の関係上インド旅行は来年の年末年始にとなりました。

学生時代に美術部に所属していた位に絵や美術は好きで、ヨーロッパ貧乏旅行でも道端で売っていた絵を二枚買って来たりお手頃価格のリトグラフを何枚か購入した事があったりはしましたが、今回は一目ぼれでちょっと頑張った金額のお買い物となりました。

というのも、余りに可愛らしい絵だったからです。
こちらのアイキャッチ(写真撮影が壊滅的に下手で、可愛さが全然表現出来ていませんが…)にあるのが購入した、新進気鋭の現代美術作家、古家野雄紀さんの作品です。

東京大学に入学するより難しいと言われる東京藝術大学の、日本画専攻でいらっしゃり、学生時代から画廊で自分でお金を払ってでも個展を開いていたという、実力と共にマーケティングセンスもおありの作家さんです。
去年同じデパートの催事では完売したとの事でしたが、今年は来店するお客さまの数が少なかったという事と、去年と比べて1枚の価格が10万円以上値上がりしているという事から、半分くらいしか売れなかったと最終日にお伺いした時に教えて戴いたのですが、どちらにしてもとても人気のある作家さんで、鳩サブレで有名な鎌倉に本店のある豊島屋さんの社長さんもほれ込み、24年契約でお正月の特別版の干支の鳩サブレ缶の絵も描いていらっしゃるそうです。
また、サンリオやタツノコプロとのコラボ、東武鉄道とのコラボなど幅広く活躍なさっています。

そう教えて戴いて調べてみたところ、確かに大変な人気で、某CtoC売買サイトでも缶だけで数千円の値段が付いていてちょっとびっくりでした。

今回の絵を買ったあと、また再訪して画廊の方に色々お話を改めてお聞きする機会があったのですが、現代美術が今すごい事になっていて、奈良美智さんの絵が数億円、というような状態になっているそうでびっくりしました。
その時にお話ししたのですが、好きな絵を飾って毎日楽しく過ごして、万一手放す時に同じ値段で売れたとしたらそれだけでもありがたいのが、値上がりしていたら更にすごい事だと思います。
この作家さんは、作品にも依るかと思うのですが工房を持っていらしてデザインをなさったものをお弟子さん達が作成しているとの事なので、もしかすると値崩れする事もあるかもなのですけれど、そうだとしても好きな絵を眺めておける事はプライスレスだな、と思った次第です。

こちらの絵は古家野さんの代表的なモチーフ(「浮世絵」「禅」「螺旋」「群像図」など)とは異なり、画廊の方がお願いして3枚だけ描いて戴いたうちの最後の1枚との事ですが、色彩、モチーフ(松竹梅の絵柄の着物の加賀八幡起上人形と背後の桜吹雪が、能登の地震からの復興を願っているようです)、にっこり笑った垂れ目具合、絵柄と似た壺型の落款印、絵の大きさ(4号位)、全てが可愛く、今日届いた絵を見ながらひとりでにこにこしておりました。
この写真では分からないのですが、白く見える背景の部分にも着物の地紋のように古家野さんの代表的なモチーフ「群像図」のデジタルチックにデフォルメされた可愛い女の子達が綿密に描かれていて、それもとても気に入った理由の一つでした。

音楽やアートは人生に彩りを与えてくれるとオフィスKは考えています。もしお客さまが何か素敵なアートが欲しいな、と思った時にも、一緒に素敵な作品を選ぶお手伝いが出来ればと思います。

ちょっとしたことで、暮らしは楽しく、過ごしやすくなります。

厚木の暮らしをより良くするオフィスK。"暮らしを・ちょっと・気分よく"したいなと思った時、思い出して戴けますと幸甚です。