福祉住環境とはどんなものだと思われますか?

資格の名前として福祉住環境コーディネーターというものがあるのですが、この言葉はその中に使われる事が主で、普段の生活の中で使う事は殆ど無いと思います。

ただ、その概念は、福祉という言葉から思いつく、年配の方や障碍を持つ方の為のものだけではなく、広く皆に必要なものです。

例えば、部屋と廊下で段差の無いバリアフリーな平面は、たった1センチの段差でさえ障害となる車椅子の方にとっては必須のものですが、子供や年配の方など、歩く時にすり足に近い感じで歩く事が多い人は勿論、若い人にでもとても大事な事です。

ちょっとした段差で躓くのは、若い人にもあることです。そして、若い人も年をとっていくのです。

デザインや意匠としてスキップフロアを使用したり、土地の制限から2階建て、3階建て等の家を建てるしか広さが取れない、という場合は一般的に言われるバリアフリーは難しい事が多いですが、その中でも出来る事は幾つもありますし、取り入れていく価値があるものだと思います。

独身で上京したばかり、等の状態は別として、家というものは、長い期間住まう事を前提に考える事が必要だと思います。