今日はインテリアではなく、建築のお話をちょっとしてみたいと思います。

直下率という言葉があります。2階建て以上の家に関係のある言葉で、上の階と下の階で、上の階の柱や壁が下の階と対応している率の事を言います。

この直下率は、在来軸組工法と言われる、日本で一番戸建てに使われる工法はもとより、鉄骨鉄筋コンクリート造の家でも大事な考え方です。

何故かというと、柱や壁は、それ自体の重さもあるのですが、屋根の重さを支えており、それを下に伝えている為、その下にちゃんと支えるものが無いというのは構造的にとても不安定になるからです。

その為、7割以上の直下率がある事が望ましいと言われています。

ところが、これがなかなか適用出来ていない事が多いのです。というのも、一般的な間取りでは、1階にLDKがあり、2階に個々の部屋がある為、柱や壁が上階に多く、それを支える壁や柱がLDKの大きな部屋には無い、というのが殆どかと思います。

インテリアを考えるのはとても楽しい事ですし、間取りを考える事もとてもワクワクする事ですが、その前提として、構造的に強い家である事が、地震の多いこの日本ではとても大事な事だと思います。