前回からキッチンに関するお話を書いていますが、今回はキッチンでの取っ手そしてサイズについて書いていきたいと思います。

キッチンと言わずとも、扉付きの収納棚には取っ手が付きものですね。

引き戸の取っ手には主に桟の部分を一部凹ませたタイプのものと、縦桟をバーにしたもの、Lの字を90度傾けたように曲げてある部分に手を掛けて使うものがあります。

あと、奥に置いてあるものが取り出しやすいという事で最近人気の引き出しタイプのものも、引き戸と同様の取っ手が使われる事が多いですね。

そして開き戸となると、ボタンのようにポッチが飛び出たものや、弓型やコの字の取っ手もあります。

他の場所の取っ手とキッチンでの取っ手で一番大きく違う事は、その前を作業の為に往復する機会がキッチンではかなり多いという事です。そして、その往復する際には広さの問題もあり、かなり近くを通るという事があります。

キッチンはI型、Ⅱ型、L型、コの字型、アイランド型、ペニンシュラ型とタイプが幾つかありますが、この内壁付のI型及びL型以外は反対側に作業台もしくはシンクやガス台があり、その間の距離は最低80センチ、そして90センチが標準となっています。

広ければ広い程良いかというとそうでもなく、行き来の為にも横幅も相対する台も余り距離があると効率が悪くなるのです。

という事で大体の標準的な幅があるのですが、一人で作業をするのではなく、複数で作業をする場合には、更に台や食器棚にくっつくような感じですれ違う事となります。その時、例えばボタン型の場合は服が引っ掛かったりする可能性もあり、特に熱い鍋や包丁を持っている時には危険です。という事もあり、キッチンには基本的にボタン型のつまみは使いません。

下から手を掛けるL字型を90度回したような取っ手の場合、すっきりとして美しいのですが、これも年を取って来ると手のひらを上にして取っ手に手を掛けるのがちょっとした事ですが不便になると言います。

システムキッチンに限らず、大きな住宅設備を購入する際はショールームに行って実際に触れてみる事を強くお勧めしているオフィスKですが、こういった点でも実際に触れて動きを試してみる事が大切だと思います。