土間が最近見直されています。

土間、と言っても三和土(たたき)と呼ばれる土で固めた場所だけではなく、今は土足で入れる室内という意味の場所を土間と表現している事が多いようです。

自転車やベビーカーを置いておく場所としても雨ざらしにならず、とても便利なものです。

キッチンと接した所に設置しておくと、土のついたままの野菜は最近は殆ど見る事はありませんが、戴きものなどで土付き野菜を頂戴したりする時に、置いておける場所としても土間は最適です。

ちなみに私の実家では結構戴きもので土のついたお野菜を頂戴する事がありました。地方にいけば、まだまだそんな地域があると思います。

一つだけマイナス点があるとすれば、末永く住む事を考えてバリアフリーで段差を無くする事をお勧めしている私としては、若い方達のお住まいだとしてもユニバーサルデザインという観点から、土間の部分に出来る段差があるという事が気になります。

とは言え、三和土ではないにしても外から運び入れたものを置いておくという性質上、段差を設けないと衛生的にも難しい点があります。平面だと室内の風の流れで埃の移動が起こってしまいます。マンション等直接土のある外に面していない玄関にでも、小さいとは言え、上がり框の段差があるのはそういう事も理由の一つかと思います。逆に言えば、室内に土足で上がる海外の家では、上がり框はありませんね。

また、玄関先ではなくキッチンにつながる場所に設置する場合は、キッチンは料理をする時間ずっといる所という事で断熱も考える必要がありますので、その分少し金額がプラス必要になります。

それだとしても、土間という外と中を繋ぐ場所が室内にある、というのは生活に潤いと広がりを与えてくれると思います。

生活するのに最低限必要なものはさておいて、どういう暮らし方をしたいかで、必要な場所やものが変わってくるものです。私の横浜の家は狭小住宅で、土地は15坪も無いところに3階建てで20坪の家が建っていますが、今すぐは無理ですが、車庫をリフォームで土間に出来たら良いなぁと思っています。

皆さんの、夢の住まいはどのようなものでしょうか?

オフィスKでは、皆さんの夢を形にするお手伝いをしています。インテリアのみならず、福祉住環境コーディネーターの知見を活かし、バリアフリーの環境や趣味を活かせる場所造り等もご提案させて戴きます。お声掛け戴ければ幸いです。