先週からの続きです。

私の父が家を作る時にしていた事で、本当にありがたかった事は、本間で家を作っていてくれた事です。

畳の1畳の大きさは、実は複数あります。

本間、中京間、江戸間、団地間(それぞれ地域によって別な名前があるようです)とありますが、一番大きな本間と、一番小さな団地間では、なんと1畳につき、985mm×1970mm= 1.94045平米と、850mm×1700mm= 1.445平米という事で同じ畳数でも約4対3の大きさの違いが出てきてしまいます。

つまり、大まかに言うと本間の4.5畳と団地間の6畳が同じ大きさなのです。

そして、今は土地の高い東京は元より(間取りを慣用的に畳数で表すので、小さい畳の計算を使って広そうに表現するという事があるようです)、地方でも本間で家を作る事は少なくなってきていて、殆どが江戸間サイズ880mm×1760mmです。

私の実家は、本間で作ってあります。ですから、最初東京に来た時、私は6畳と言われた部屋を見て、「狭い‼?」と思ったのでした。

それは部屋だけの事ではなく、廊下もすべてその尺で作ってあります。そのため、万一車いすの生活になった場合にも、十分な余裕を持って移動が出来る幅があるのです。

一般的に日本の住宅建築では尺モジュール(約911㎜)と言われるモジュール(単位)が使われているのですが、その他にメーターモジュールと言われる、1000㎜=1メートルを単位としたものも最近出て来ています。これは2X4住宅(欧米から輸入した工法である壁式工法の住宅)でよく使われているものです。

本間の場合、1メートルはないものの、0.97メートルが1単位のモジュールですので、ほぼメーターモジュール並みの幅が取れます。

自走の車いすを通す為には、メーターモジュールで1単位は欲しいところです。普通の尺モジュールでは特に角を曲がる時などギリギリとなってしまいます。

先ほど書いた畳のサイズですが、実はこれも尺モジュールで、一枚の大きさは911*1822を基準として考えられています。ちなみに1坪というのは2畳の事で、約3.3平米(0.911*=1.822=1.6598平米が1畳)です。

また長くなりましたので、続きは次回に書きます。