オフィスKでは、インテリアコーディネートと同じ位に整理収納カウンセリングSMという事を大切にしています。

それは、私が初めてインテリアコーディネートの講座を受けた時に、一級建築士でもありインテリアコーディネーター講座の講師をなさっている先生からお伺いしたお話がきっかけでした。

その先生から教わった中には幾つもの、とても心に残り仕事をしていく中で大切にしている事があるのですが、その中の一つに「インテリアコーディネートをする前に、まずは部屋を綺麗に(この場合清潔にという意味でした)しているのが大前提だ」という事がありました。

あるご家庭に伺った時の例を挙げ、インテリアコーディネートを依頼する以前に、掃除をしていないのは問題外だ、と仰ったのです。

以前ブログに書いた事がありますが、今は少しずつ改善しているものの、私の母が物を捨てられない人で、荷物が大量に家にある為、結果として掃除が行き届かず大変な事になっているのですけれど、実際に私の実家をインテリアコーディネートしようとするなら、まずはいわゆる断捨離をした上で、掃除を徹底的にし、その後配置を考えるという事が必要になります。

ですから、先生の言葉は全く他人事ではありませんでした。

私の出身地である鹿児島に「汚れハイカラ」という表現があります。

それは、ハイカラ(おしゃれ)をしていたとしても、汚れた状態(不潔)では折角のおしゃれが台無し、という意味なのです。

恥をさらすようですが、私は生来超面倒くさがりで、かなり大雑把な人間です(汗)と同時に、若い頃に高級ブティックでマヌカンとして働いていた事でお分かりの通り、おしゃれが大好きです。

ですから、おしゃれと思う小物や洋服を若い頃は出来る範囲で色々買って、おしゃれを楽しんでいたものの、使った後の手入れなどは全然せずに、例えば革靴をそのまま仕舞ってしまい、また使うシーズンになって見てみるとカビが生えていた(大汗)という事すらありました。

清潔に、そしておしゃれをする為には手入れがし易い、部屋で言うと掃除がし易いというのがとても大事な事だと思うのです。

実は私が子供の頃から大好きだったインテリアは、ロココとアールヌーボーでした。

色遣いもですし、何よりあの曲線を活かした造形が美しいと感じていたからです。それは今もそうです。それと同時に、アールデコの無彩色でシャープな造形の美しさにも惹かれていました。美しいものが大好きなのです。

ただ、自分がハウスダストアレルギーがあると自覚した今、掃除がし難いというのはとてもマイナスな事であり、見るのは今も大好きですが、自宅の設えの為にロココやアールヌーボーのような曲線を多用する家具や装飾は避けました。

閑話休題。つまり、インテリアコーディネートと同じ位に、整理整頓、整理収納、引いては手入れのし易さが大事だと思っているのです。

長くなりましたので、一旦ここで終わり、続きは次回書きます。