以前のブログで少し触れた事があるのですが、私がインテリアコーディネーターになる前に基礎を学んだ住環境計画科という職業訓練校での授業で、エコロジカルな住宅について考える、という授業がありました。

その時に先生が仰っていたのが断熱材は色々あるものの、効果は厚さに比例する、という事でした。

だから、断熱塗料と呼ばれるものもあるが、効果はそこまで期待できないというお話をして戴いていました。ちなみに、その先生は東京大学を卒業後、お父様の跡を継いでエコロジカルな家を建てる事を理念とする、建築事務所を率いていらっしゃる方です。

ところが、先日のTV番組「ビフォーアフター」でも紹介されていたのですが、和紙の質感で「断熱する紙」というものが最近開発されており、それがその薄さからは考えられない程のびっくりするような断熱効果があるものなのです。

発売しているのはオゾンセーブという会社で、なんとオフィスKのある厚木に程近い、秦野という神奈川の中央部にある会社です。

厚さ1mmの断熱材と謳うだけあって、見た目は本当にただの紙です。

その効果の高さから、TVでも紹介されたそうで、今はまだ平米6000円程するそうですが、価格の折り合いがつけば、新築のみならずリフォームにも大活躍すると思います。

というのも、厚さが必要な場合はそれだけで面積を圧迫してしまうのです。外につければ近隣との距離制限がありますし、内側につければ部屋が狭まる、という事で、特に狭い土地に家を建てる事の多い都市部では、厚さの要らない断熱材というのはエコなだけではなく広さという大事な生活環境を提供する大事なポイントでもあるのです。

平成27年度 第30回 高知県地場産業大賞も受賞したとの事で、どんどん増産して価格が抑えられるようになる事を期待したいものです。