ついに梅雨に入りましたね。でも、その後余り梅雨らしい雨が降らない日が続いています。

私は6月生まれなのに、雨がどうも苦手なので、嬉しい事ではありますが、作物には必要なものなので、雨が降るなら夜休んでいる時に降ってくれれば、と思っています(苦笑)

さて、閑話休題、「金継」という言葉をお聞きになった事がおありでしょうか。

私は以前ブログにも書いたかと思いますが、父が表千家(茶道)の教授者として活動している事もあり、子供の頃よりお茶のお道具やお菓子に触れる機会が多くありました。

お茶のお道具は、普通の道具とは違う価値観があるもので、例えば斗々屋茶碗と呼ばれる名物「古来有名な物として、また銘を付けて愛玩されてきた器物」は、所説ありますが利休が堺の魚屋(ととや)の棚から見出したからともいわれます。つまり、雑器として作られ、使われていたものが、今は宝物として扱われているのです。

金継とは、割れや欠け、ヒビなどの陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で装飾して仕上げる修復技法(Wikipediaより)なのですが、その技法を用いる事で、景色と呼ばれるその金(または銀)の継ぎ目を愛でるのです。

大事に使っていた茶碗が割れたり欠けたりするととても悲しいものですよね。

でも、金継を施す事で、新しく生まれ変わる事が出来るのです。

オフィスKは、今あるものを最大限に活かす事を大切にしてるのですが、それは金継のようなものに対する扱い方、感じ方をきっと父が語る事なく教えてくれたものなのかもしれません。

ちょっとしたことで、暮らしは楽しく、過ごしやすくなります。"暮らしを・ちょっと・気分よく"したいな、と思った時、オフィスKを思い出して戴けますと幸甚です。