8月に入って、台風の風が吹いた日は涼しくなったものの、やはりまたじめじめと暑い夏になっています。

来週はお盆に入るので、帰省して田舎に向かう方も多いのではないでしょうか。

田舎というか、地方は戸建てが多いのですが、首都圏、特に都心は土地の値段が高いという事もあってマンション暮らしをなさっている方が多くいます。

階数が高く、窓が少ない事で外部からの侵入者のリスクが戸建てに比べて低い、気密性が高く温熱環境が良いので冬暖かい等良い点もたくさんあるマンションですが、ことリフォームとなると戸建てに軍配が上がるのは、どうしても限られた範囲内でのリフォームになってしまう事、そして水周りを移動するのが戸建てと比べてかなり制限がある事から仕方がない事というのが通説でした。

限られた範囲内でのリフォームという点は、ドラえもんの道具でも出して貰わない限りはどうしようもないのですが、水周りの移動に関しては2016年のグッドデザイン賞を受賞したサイホン排水システムのお蔭でかなり解消出来たのではないかと思います。

なぜ今までは水周りの移動が難しかったかというと、水は高いところから低いところに流れるという皆さまが良くご存じの事象の為なのです。高いところから低いところへ、という事は、高低差がなければ動きが無いという事でもあります。それが逆になったら逆流ですが、高低差もある程度の勾配がなくてはスムーズに水が流れないのです。

これが上水道であれば強い圧力で押されているので下から上という事もある程度は可能ですが、下水はそのような勢いがなく、汚物等の固形物があると余計に流れが悪くなる為、水周りを移動=共通の竪管排水までの横引き排水の距離が長くなる⇒勾配がゆるくなる⇒流れが悪くなる⇒管が詰まりやすくなるという事になってしまっていたのです。

でも、このサイホン排水システム等の機構を使えば以前こちらのブログで4年程前に書いたような移設が難しいという事も解消されます。

こうやって、色々なアイデアが実現する事で、どんどん自由に変更が出来るようになって来るのはお施主様へのご提案も広がり、とても嬉しい事です。

ちょっとしたことで、暮らしは楽しく、過ごしやすくなります。

"暮らしを・ちょっと・気分よく"したいな、と思った時、オフィスKを思い出して戴けますと幸甚です。