今週は涼しい日が続いていますね。

明日は少し気温が上がり、そして日曜日には夏日にまたなるとか。

春は三寒四温と言いますが、秋口は三暑四涼というところでしょうか。

さて、閑話休題、今日はレーザーで錆が消えるというお話をご紹介したいと思います。

橋梁等の塗替え工事において、サビや古い塗装を除去するには大きなコストがかかる事、砂をぶつける従来の工法では作業員の方の体力的な負担があるという事から、文化財や石材などのクリーニングにレーザーを使っているところから発想して試行錯誤。遂にはレーザー研究が活発な大学院に自ら入学して学び、教授と共同で研究をして完成させたという方がいらっしゃいます。

サビ（腐食）による強度の低下は、インフラ老朽化に係る深刻な課題の１つとの事です。

それを解決する素晴らしい手段というだけでも素晴らしいと思ったのですが、何より、元々デザイナーとして働いていたというこの開発者の方が、3Kと呼ばれる現場を変えたいと思い、「そこで大事なのはデザインだろうと思ったんです。レーザーは見た目が格好いいし、現場仕事に興味がない人でも、私も使ってみたい！なんかかっこいい！と思ってもらうように設計しました。男性でも女性でも、ワクワクして、工事の現場にちょっと入ってみようかなと思える、そういう空気感が生まれれば、日本のインフラの状況もものすごく変わると思っています」と仰っているように、機能だけではなく見た目やイメージをも改善したという事が素晴らしいと思いました。

道具というものは耐久性や機能がまず第一ではありますが、それに加えてデザインが良いというのはとても大切なことだと私オフィスKは思っています。

機能美という言葉があるように、機能を追求する事で生まれる美はありますが、さらにそれを超えて美しいデザインが施される事で、愛着を持って長く使うものとなる、と思うのです。

断捨離、という言葉がありますが、折角縁があって手元に来たものを結果的に断ち切って捨て、離れる事になるのであれば、長く大切に使いたいと思えるものを一つずつ気長に探しながら揃えていくのも良いのでは、と思っています。

ちょっとしたことで、暮らしは楽しく、過ごしやすくなります。

"暮らしを・ちょっと・気分よく"したいな、と思った時、オフィスKを思い出して戴けますと幸甚です。