2018.09.28ブログ
建築の日本展
建築の日本展という展覧会が六本木ヒルズに併設されている森美術館で9月17日まで催されていました。
六本木ヒルズ・森美術館15周年記念展と銘打たれていただけあり、とても見ごたえのある素晴らしい展覧会でした。
受講していたスクーリングで先生から是非見るべき、とお勧めされていたので、ゼミが終わってから有志で行く事になったのですが、同じゼミの仲間に森美術館に寄付をしている某企業にお勤めの方がいらした事もあり、その方は無料で、私たち同行者は半額で入場する事が出来た為、本当に素晴らしい展覧会をリーズナブルな費用で楽しめました。その後に同じ六本木ヒルズ内にあるレストランで、場所からするとかなりお手頃で、なおかつ美味しい遅い夕食を先生交え食べながらゼミの事や展覧会の内容等色々楽しくお話出来たのもまた嬉しい事でした。
さて、色々素晴らしい展示物がある中で、私が2つ本当に行って良かったと思ったのが、木組の展示と待庵という千利休の茶室の原寸模型に実際入って見学出来た事でした。
木組については住環境計画科という職業訓練校で学んでいる時に詳しく学んだのですが、日本古来の軸組工法を支える、木と木を繋ぐ為の工法で、その機能の素晴らしさと共に、素晴らしい技術で作られた美しい細工がまるで美術工芸品のようでした。
待庵は中で見学するのに20分近く並ぶ事になりましたが、その甲斐のあるものでした。
待庵は国宝であり、本当の待庵は躙り口と呼ばれる入り口から中をうかがう事は出来ても実際には中まで入る事は出来ません(2畳の茶室+1畳の水屋と呼ばれる準備所なので、躙り口からでも中をのぞむことは出来るとの事です)。
日本と言えば今はクールジャパン等のキャッチフレーズでアニメ等が海外で持て囃されていますが、元々日本のファンになってくれていた外国の方は、侘び寂びという粗末にも見える簡素な美に日本の美を見出してくれていたと思います。
実家に2間茶室がありますが、自らは少し嗜んだとは言え教授資格等も取ってはいないという体たらくです。
それでも、この待庵の現物の模型(本当に良く出来ていました。周りの風景も再現してくれていれば、と前に並んでいて時間短縮の為に一緒に入場させて戴いた、茶道を嗜んでいらっしゃると思しき方達が仰っていて、確かに、と思いました)に入った時、その簡素な美にしみじみと打たれました。
帯刀していては入れない狭い横幅、天下人と言えども頭を下げなくては入れない高さの躙り口、わざと藁すさ等をそのまま見えるように塗り込んだ壁や粗く編んだ天井、簡素で狭くとも十二分に機能的な室内は、千利休のお茶に対する凛とした思いを体現したものだとつくづく感じました。
本物に触れる事がなかなか難しい中、少なくともこういう機会を持てたのは本当にありがたい事だと思いました。
今度は是非京都にある待庵にも伺ってみたいものだと思います。
六本木ヒルズ・森美術館15周年記念展と銘打たれていただけあり、とても見ごたえのある素晴らしい展覧会でした。
受講していたスクーリングで先生から是非見るべき、とお勧めされていたので、ゼミが終わってから有志で行く事になったのですが、同じゼミの仲間に森美術館に寄付をしている某企業にお勤めの方がいらした事もあり、その方は無料で、私たち同行者は半額で入場する事が出来た為、本当に素晴らしい展覧会をリーズナブルな費用で楽しめました。その後に同じ六本木ヒルズ内にあるレストランで、場所からするとかなりお手頃で、なおかつ美味しい遅い夕食を先生交え食べながらゼミの事や展覧会の内容等色々楽しくお話出来たのもまた嬉しい事でした。
さて、色々素晴らしい展示物がある中で、私が2つ本当に行って良かったと思ったのが、木組の展示と待庵という千利休の茶室の原寸模型に実際入って見学出来た事でした。
木組については住環境計画科という職業訓練校で学んでいる時に詳しく学んだのですが、日本古来の軸組工法を支える、木と木を繋ぐ為の工法で、その機能の素晴らしさと共に、素晴らしい技術で作られた美しい細工がまるで美術工芸品のようでした。
待庵は中で見学するのに20分近く並ぶ事になりましたが、その甲斐のあるものでした。
待庵は国宝であり、本当の待庵は躙り口と呼ばれる入り口から中をうかがう事は出来ても実際には中まで入る事は出来ません(2畳の茶室+1畳の水屋と呼ばれる準備所なので、躙り口からでも中をのぞむことは出来るとの事です)。
日本と言えば今はクールジャパン等のキャッチフレーズでアニメ等が海外で持て囃されていますが、元々日本のファンになってくれていた外国の方は、侘び寂びという粗末にも見える簡素な美に日本の美を見出してくれていたと思います。
実家に2間茶室がありますが、自らは少し嗜んだとは言え教授資格等も取ってはいないという体たらくです。
それでも、この待庵の現物の模型(本当に良く出来ていました。周りの風景も再現してくれていれば、と前に並んでいて時間短縮の為に一緒に入場させて戴いた、茶道を嗜んでいらっしゃると思しき方達が仰っていて、確かに、と思いました)に入った時、その簡素な美にしみじみと打たれました。
帯刀していては入れない狭い横幅、天下人と言えども頭を下げなくては入れない高さの躙り口、わざと藁すさ等をそのまま見えるように塗り込んだ壁や粗く編んだ天井、簡素で狭くとも十二分に機能的な室内は、千利休のお茶に対する凛とした思いを体現したものだとつくづく感じました。
本物に触れる事がなかなか難しい中、少なくともこういう機会を持てたのは本当にありがたい事だと思いました。
今度は是非京都にある待庵にも伺ってみたいものだと思います。
Archive
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年10月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年6月
- 2014年5月
- 2014年4月
- 2014年3月