こんばんは。

今週は先週日曜日から始まったCADⅢのスクーリングで土日が暮れました。
CADというのは、Computer Aided Designの頭文字で、コンピュータの支援による設計という意味です。
具体的に言うと、CADを使うという事は設計等をパソコンのソフトウェアを使って行うように出来るという事になります。
ただ、授業名はCADと銘打っていますが、いつも先生が授業の最初に仰るのが、CADの使い方や操作を実践するものの、目的は設計である、という事です。

つまり、課題に沿った建物をCADとその技法を使って作成し、最後にはプレゼンテーションを行うというのがCADの授業なのです。
ⅠとⅡは既に取っていた為、Ⅲが最終形のCADの授業となり、3Dで設計するというのがこのCADⅢの授業でした。

実は2年前の4月に編入学した建築学科を単位が取り切れず最短の2年では卒業出来なかった為、1年延長する事となり、足りなかった6単位、3教科を課題提出と出席をすれば単位が貰えるというスクーリング科目で取る事にし、このCADⅢがその第一弾だったのでした。

手描きで図面を描くというのは、自在な線を描けるという良さはありますが、もし何か変更しようとすると、消してはいけない線を消さないように字消し板という用具を使ったりして不要な線を消し、また新たに線を引き直して…と手間暇が掛かるだけでなく、画面が最初に描いた線をちゃんと消し切る事が出来ない(筆跡が残ったり、重なっている線があるとその部分ギリギリに消しても何となく跡が残ったり)という事で実はとても大変なのです。
その点、CADだとレイヤーという層に分かれていたり、物理的に線を引いている訳ではないのでやり直しが簡単で綺麗に出来たりという事でとても楽に設計が出来るのです。
そして何より便利な点は、同じものを繰り返して入力する際に、手描きでは一から追加で描く必要があるところ、コピーやオフセットという機能を使えば何十回でも簡単に繰り返し線や記号等を作成する事が出来るというところです。

そして、図面に住宅設備機器を入れるのも、それぞれのメーカーさんがCADデータを作成してくれている事が多い為、それをコピーして貼り付けるだけですぐに使えるのです。

私が普段インテリアコーディネートで使っているソフトは、今回学校で使ったAutoCADとは異なるのですが、インテリアコーディネートに特化したデザインソフトで、AutoCADと同じようにとても楽に家や部屋の中のあれこれを描き、3Dに起こす事も可能です。

このお蔭でお客様にご提案する際に、色々なパターンを手描きよりもずっと短い時間で作成してご提示する事が出来ます。

ブログにいつも「ちょっとしたことで、暮らしは楽しく、過ごしやすくなります。」と書いていますが、ちょっとしたことで仕事を楽しく、すばやく済ませる事が出来るのです。

インテリアコーディネーターでもこのソフトを使っている方は余り多くは無い(ちょこっとお値段が致します)ようで、今年卒業した同じインテリアコーディネーターの同級生にも在学中とても良いから、とお勧めしたところ、本当に使いやすい!と喜んで貰いました。

実際にお店にあるものをご提案するにしても、実際のお部屋の中に置いた時にどう見えるか、というのは頭の中だけで想像するのはとても難しい事です。
ですからマンション等でモデルルームというものがあるのだと思います。

ソフトウェアだと多少色味や形等が異なってしまっている事もありますが、少しでもお客様に出来上がりのイメージをつかんで戴き易いように、と思い導入しております。
今回のブログの絵も、そのソフトで描いたものです。

今はお手頃な価格の家具も多くはなっていますが、それでも数万円したり、嵩張るので買って合わなかったからと買い直すというのは容易ではありません。
そういうトライ&エラーがしにくいインテリアのものだからこそ、少しでもお客様が満足下さる提案が出来ればと思っております。

ちょっとしたことで、暮らしは楽しく、過ごしやすくなります。

"暮らしを・ちょっと・気分よく"したいな、と思った時、オフィスKを思い出して戴けますと幸甚です。