先日皇居の近くに滞在する機会があり、折角だからと皇居一周をする事にしました。桜が咲き始めていて、もう春だなと思った次第です。(当日に、東京で桜開花とのニュースが流れました)

閑話休題、以前ブログにも書いたことがあるように、知り合いの方の賃貸マンションが火事になったという事で、フルリノベーションのお手伝いをしています。
その方は近畿、私オフィスKは関東、そして物件は九州と離れている為、メール等を駆使してやり取りを行っているのですが、お施主様の別の物件で以前担当下さったという物件のあるところの内装工事の方が今回取りまとめをしてくれています。

予算の兼ね合いもあり仕様や間取が二転三転したのですが、どうにか今月中に完成しそうというところまで来ました。
壁紙や床のみならず、キッチン、洗面台、お風呂と色々選ぶところまでは良かったのですが、なんと今になって送られて来た写真を見てびっくり!
玄関ドアを開けたところの土間と、その先のキッチンとの間を区切りの為に壁と扉を付けるようにしていたのですが、予算を削減する為に1枚引き戸にしていたところまでは分かっていたのですが(それでまた間取図を作り替えて送っていました)、その引き戸の位置が真ん中にずれた上に、玄関正面のところが素通しになっているのです。
写真を見ると、その右手にアウトセットの扉が付いているのですが、どう考えても中途半端です。何せ、扉はついていてもそれは真ん中にあるので閉まり切らず、その扉の左側に幅80㎝、高さ2メートル位の開口があって奥のリビングまで丸見えなのですから…。
よくよく話を聞くと、最初アコーディオンカーテンにとその内装工事の業者さんが言っていたのを、いや、このクオリティでアコーディオンカーテンはあり得ない、とダメ出ししていたのを扉にしたところまでは良かったものの、図面も差し上げていたのに何故かそういう扉の位置と壁が無い状態になってしまっていたのです。(その写真と一緒に送って来た手描きの図面で、確かに大きな開口部がその位置に描かれ、アコーディオンカーテンと書き込みがしてありましたが消されていました)

訊いてみると、お施主様にはOKを貰った、との返事でしたが、お施主様は他にも物件をお持ちとは言え建築の素人。その方にこのような変則的な事の判断をして貰うのはどういう事かと本当にびっくりしました。

丁度その前に壁紙の確認をされたので、知らせていた壁紙を再度確認する位なら、何故こんな大きな変更の確認をしてくれなかったのですか、と聞いたのですが、今更何を言ってもどうしようもないですし、大工さんがすぐには見つからない可能性があり、繁忙期を逃す訳にはいかない為、まずはこのままで仕上げて(お願いしている不動産屋さんもこれで良い、と言ったとか…。お施主様のお友達にも写真を見て貰ったところあり得ない、というお返事ばかりだったので、本当に大丈夫なのかと思いますが…)内覧の時に問題になるはずだが、壁を入居までに作ります、というお話をして貰うように、という事になりました。

本来工事の途中でお邪魔するのが筋ですが、今回は遠方で費用も抑えたいという事でウェブ上でのやり取りのみとしていましたが、本当に気を付けないと、と思った次第です。

でも、それ以外はキッチンも浴室もかなり素敵になっていて、玄関扉も含め窓も全て入れ替えになっている事から、お施主様のご希望のように以前と比べて約2倍のお家賃を戴けそうな仕上がりになりそうです。
火事が出たという知らせを聞いた時には本当に私も心配しましたが、災い転じて福と為す、となるように最後まで努めたいと思います。

ちょっとしたことで、暮らしは楽しく、過ごしやすくなります。

厚木の暮らしをより良くするオフィスK。"暮らしを・ちょっと・気分よく"したいなと思った時、思い出して戴けますと幸甚です。