年末がどんどん近づいて来ました。それと共に気温も下がってすっかり冬模様です。
暖かくして、体調に気を付けて過ごしたいものですね。

さて、今日は見せる収納について書いてみたいと思います。
見せる収納という言葉があります。基本的に、お店のように棚にものを並べて飾るように収納する事を言いますが、お店が何故そのようにしているか、そのように出来るか、という事を考えてから見せる収納にした方が良いのか、そうではないのかを判断する事をお勧めしたく書いてみます。

私オフィスKは昔高級婦人服のマヌカンや、ジュエリーショップでの販売員をしていた事がありました。お洋服もジュエリーも大好きで、その好きなものに常に触れられるのが何より楽しい事でしたし、お客さまに似合うものをお勧めして、喜んで戴けるのも何より楽しいものでした。
今はその対象がインテリアになっているという感じです。

さて、ジュエリーはガラスケースの中に入れてありますし、高級なジュエリーショップは商品を表に飾らず、お客さまの要望を聞いてから奥から運んで来ます。それはサイズがとても小さいのに、大変高額である為にセキュリティ対策が必要だからです。
翻って、高級な婦人服だとしても、お客さまの希望を聞いて奥から出して来るというショップは私が知る限りにおいては存在しません。オーダーのお洋服の場合はスタイルブックをお見せして、生地を出して来て、という事もあるのでしょうが(着物も一緒ですね)基本的には並べて飾っています。

それは、飾っておく事でお客さまの目に留まり易いように、という事が第一だという事があります。そして、洋服は綿埃を出しがちなのですが、お客さまにお勧めしたりするときに出し入れする事で、埃が溜まり続ける事が余りなく、加えて商品を引き立たせるバックグラウンドである棚、床等を1日1回は拭き掃除をするという事で綺麗を保ちやすいという事もあります。

インテリアショップ等では小物が棚に飾ってあります。洋服もそうですが、小物もそうそうどんどんと売れていくものではありません。そして洋服もそうですが、特に小物は高級なお店であればあるだけ、周りに空間を広く取ってオブジェのようにディスプレーするので、その周りの空間にまで小物を出し入れする力は及びません。更に言うなら洋服はその生地と埃は似た種類ですが、布もの以外の一般的な小物と埃はその成分が違います。ぱっと見た時に見紛れるという事が無いのです。
という事は、実は小物のディスプレーは洋服よりも埃が目立ちやすいのです。

ですから、ショップのディスプレーが美しさを常に保っているのはショップの店員さんが接客をしていない時には小まめに棚や小物を清掃しているからこそという事があります。つまり、小まめに清掃しなければ、埃が薄っすら積もってしまい、商品の魅力を台無しにしてしまうという事でもあります。

では、一般の家庭の場合はどうでしょうか。

普段遣いするものを仕舞い込むのは出し入れが面倒、という事があります。ですから、一日何度も出し入れするのであれば、表に出しておく、見せる収納を選ぶのも良いと思います。
ただ、家の中にはびっくりする程の数の品物があり、それらは1日1度使うかどうか、どうにかすると1年に1度も使わないというものさえ沢山ある事が多いものです。
扉のある場所に仕舞っておいても小さな隙間から埃は忍び込みます。ですから、掃除は時折必要です。でも、見せる収納で表に出しておくよりは、何十分の一しか埃が積む事はありません。
普段人間が動き回っている間に、先に書いた洋服の綿埃等をまき散らしていて、朝掃除をしても夕方には薄っすらと埃が積もる事がある程です。

という事は、綺麗を保つ為には本当に小まめに棚や置いてある小物を拭き掃除またははたきで綺麗にしなければいけないという事です。

専業主婦または家事をする事が主な仕事の方で、小まめに清掃をするのが苦にならないという方には、見せる収納はお洒落でお気に入りの品物を眺めて暮らす事も出来て良いと思います。
でも、今は共働き家庭も増え、床掃除でさえロボット掃除機やロボット拭き掃除機が大ヒットする程皆忙しくなっています。
そんな中で小物の埃を小まめに拭けるのか、と自問自答してみるのは気持ち良い暮らしをしていく為にやってみても損はないと思います。

特に油を使い、油煙がまき散らされるキッチンは、普段遣いのものだとしても表に出しているものには油がこびり付いてしまうものです。レストランのような出し入れを頻繁にする使い方をするのでなければ、他の部屋よりも更に扉のある棚に仕舞っておいた方が良いものだとオフィスKは考えます。

ちょっとしたことで、暮らしは楽しく、過ごしやすくなります。

厚木の暮らしをより良くするオフィスK。"暮らしを・ちょっと・気分よく"したいなと思った時、思い出して戴けますと幸甚です。