2023.01.27ブログ
リノベーションのタイミング
1月ももうあと少し。ずっと続いていた晴天も途切れましたが、植物には恵みの雨だった事でしょう。もうすぐ来る2月は一番寒いと思っているので、雨が雪にならなければ良いなと思います。
さて、今日のタイトル、リノベーションのタイミングですが、つい先週書いた温熱環境を改善する為のリノベーションではなく、今週は内装や住宅設備について書きたいと思います。
住宅設備のリノベーションのタイミング、それは人それぞれだと思います。
中古の戸建てやマンションを購入した際に一新する為に全体的にリノベーションする方がいらっしゃる事もありますし、壁紙等一部のみのリノベーションをなさる方もいます。
現状の状態での判断だけでなく、その方の考え方でどれ位の範囲を扱うのかが決まって来るでしょう。
自分が住み続けている家をリノベーションするのも、機器の調子が悪くなったり、掃除では取れないようなくすみ、自分では直せないような剥がれ等が目立って来て行うという方もあれば、気分一新の為や予防的にまだまだ大丈夫なものを交換する為に行う方もいらっしゃいます。
オフィスKがお勧めするのは、小さい部分は目立って来たらそこで手を入れ、機器類は出来れば予防的に交換する、という事です。
機器類は壊れてからだと急いて交換しなくては生活に支障が出る事がありますが、そのタイミングによっては物がなかったりかなり高額になっていたり、という事が起こる可能性もあり、気に入ったリノベーションを行う事が難しい事がありがちです。
具体的に言えば、この数年世界情勢の影響で半導体不足が起こり、ガス給湯器が高騰したり、パンデミックの厄災で製造業が大きな影響を受けて住宅設備がなかなか手に入らなくなったり、という事もありました。
知り合いの大家さんで丁度アパート新築の時と重なり、思った機器が手に入らず仕方なく手に入ったもので手当てした、という方がいらっしゃいました。
収益物件であり、時期を逃すと収益に大変な影響がある事から機能的に問題が無ければ良しとするという考え方ですが、もしデザインに拘りのある方であれば辛いものがあったかと思います。
さて、先日よりこちらのブログでも書いている実家のキッチンのリノベーションですが、機能的にはどうにか使えていたものの、荷物は多くなり整理整頓をするにも問題山積でした。
本体が金属製だったので強度としては大丈夫でも、昔良く使われていたセクショナルキッチンというシステムキッチンと少し異なる、天板が一枚繋がっている訳でなく、パーツを繋げている部分がシールで塞いであるというものだった事から、そのシールが弱ってパーツの間に調理の汚れが入り込んでしまって錆が出て来てこのままだと機能的にも問題が出て来る、という状態でした。
オフィスKが小学校に入ったばかりの頃に新築して以来ずっと使って来た事もあり、約50年頑張ってくれましたが、もう限界まで来ていたのです。
実家の両親は既に80も半ば、父はもう平均寿命も超え、母ももう少しすると平均寿命という年です。
一般的にはそんな状態ならこのままもう何もせず、となる事が殆どなのでしょうが、頑張って家を建ててローンを返して、としてきた両親が少しでも気持ちよく暮らして貰えればと思い、主に両親が使って一日の殆どを過ごすキッチンのある所謂茶の間をフルリノベーションする事にしました。他はやはり両親が使う寝室の家具を耐震性を考えて整理、処分し、造作という程ではありませんが収納を整えました。
キッチンは吊戸を造作していたものの、高過ぎて使い勝手が悪く要らないものを仮置きする場になってしまっていたので、ダウンスイング金具を使って使い易くして食器棚等を小さくしても格納場所が足りなくならないように収納場所を確保するようしました。
実家は父が間取を考えて作ったのですが、娘の私が言うのも何ですが良く考えられて作ってあります。
畳は色々なサイズがあります。また別途このブログでも書こうと思っていますが、実家の畳はその色々なサイズの中でも一番大きなサイズ、京間というサイズでほぼメーターモジュールで余裕があります。一番小さい団地間と比較すると2割も大きいのです。
その為、例えば4帖半でも狭苦しさを感じずに済みます。
それに加え、通常和室は座って過ごす事もあり天井を低くしても大丈夫という事で2300もない事が多いのですが、実家は2500に少し足りない位の高さを取っており、例えば茶室として使っている和室が二間ありますが、大きい方は八畳間に加え床の間や押入を2畳分取っているので実際の広さは10畳あり、上に書いた団地間と換算すると12畳の広さがある為かなり余裕を感じられます。広さがある為天井高が普通の和室よりも高いのに、バランスが良い部屋となっています。
寝室として使っている部屋も、元々は吊収納を作っていたのを下の部分を外して上の天袋の部分は残してあった為その収納力と、4畳半の寝室に食い込まない形で婚礼家具を入れ込む場所を作っていたので、既にボロボロとなっていた家具を撤去してそこに吊り下げて洋服を掛けられるようにバーを渡し、下には引き出し式のタンスを入れた上で簡単に上げ下げ出来るロールカーテンを幅広の間口に合わせてオーダーして設置するようにしたので、見た目がすっきりとしつつ広さを確保しつつ収納力が落ちないようになりました。
二階の子供部屋に詰め込んでいた茶道具も後進の方にお譲りしたりで数を整理した上で、建てた後10年程して増築した寝室の奥の部屋に大きな収納力を持つ押入が作ってあったので、それを活かしつつ既存の収納家具を組み合わせ、清掃し易いようキャスターを付けたすのこに載せたり背の高い棚は壁から離れないようヒモで柱に打った釘を繋いで固定したり、として納めるようにしました。
落ちても壊れないカゴなどの軽いものはそのままオープン収納で棚に並べ、重いものは下に置いて、等、とにかく私オフィスKが仕事で培ったアイデアを盛り込んで格納するようにしたのです。
何せ人様に差し上げてもまだ沢山あった茶道具でしたので、他の部屋の押し入れ等にも分けて入れる事になりましたが、なんと小さいながら地下室まで作っていたので、手あぶりと言われる茶席で使う、嵩張ってしまう暖房小物等は陶器製で万一濡れても問題の無いという事もありそこに仕舞ったりとして、どうにか整理を進めました。
今年もまたどこかで帰省して、今度は整理整頓の最終仕上げをしようと思います。
実家に遊びに来て下さった方々が口々に明るくなった、綺麗になったと褒めて下さると言っており、元々の広さを有効に使えるようになり、動線等も考えて使い易くなった事もあり両親も喜んでくれていて、本当に良かったな、と思います。
昔オフィスKが勤めた工務店で、常務が「年を取ったからもうリノベーションしなくても、というけれど、リノベーションをするのは親孝行、リノベーションをする事で生活がし易くなり、長生きできる」という話をしてくれた事があったのですが、本当にそうだな、と改めて思いました。
今日は少し長くなってしまいましたが、また整理整頓が終わった折にでも、このブログに写真でご紹介出来ればと思います。
厚木の暮らしをより良くするオフィスK。"暮らしを・ちょっと・気分よく"したいなと思った時、思い出して戴けますと幸甚です。
さて、今日のタイトル、リノベーションのタイミングですが、つい先週書いた温熱環境を改善する為のリノベーションではなく、今週は内装や住宅設備について書きたいと思います。
住宅設備のリノベーションのタイミング、それは人それぞれだと思います。
中古の戸建てやマンションを購入した際に一新する為に全体的にリノベーションする方がいらっしゃる事もありますし、壁紙等一部のみのリノベーションをなさる方もいます。
現状の状態での判断だけでなく、その方の考え方でどれ位の範囲を扱うのかが決まって来るでしょう。
自分が住み続けている家をリノベーションするのも、機器の調子が悪くなったり、掃除では取れないようなくすみ、自分では直せないような剥がれ等が目立って来て行うという方もあれば、気分一新の為や予防的にまだまだ大丈夫なものを交換する為に行う方もいらっしゃいます。
オフィスKがお勧めするのは、小さい部分は目立って来たらそこで手を入れ、機器類は出来れば予防的に交換する、という事です。
機器類は壊れてからだと急いて交換しなくては生活に支障が出る事がありますが、そのタイミングによっては物がなかったりかなり高額になっていたり、という事が起こる可能性もあり、気に入ったリノベーションを行う事が難しい事がありがちです。
具体的に言えば、この数年世界情勢の影響で半導体不足が起こり、ガス給湯器が高騰したり、パンデミックの厄災で製造業が大きな影響を受けて住宅設備がなかなか手に入らなくなったり、という事もありました。
知り合いの大家さんで丁度アパート新築の時と重なり、思った機器が手に入らず仕方なく手に入ったもので手当てした、という方がいらっしゃいました。
収益物件であり、時期を逃すと収益に大変な影響がある事から機能的に問題が無ければ良しとするという考え方ですが、もしデザインに拘りのある方であれば辛いものがあったかと思います。
さて、先日よりこちらのブログでも書いている実家のキッチンのリノベーションですが、機能的にはどうにか使えていたものの、荷物は多くなり整理整頓をするにも問題山積でした。
本体が金属製だったので強度としては大丈夫でも、昔良く使われていたセクショナルキッチンというシステムキッチンと少し異なる、天板が一枚繋がっている訳でなく、パーツを繋げている部分がシールで塞いであるというものだった事から、そのシールが弱ってパーツの間に調理の汚れが入り込んでしまって錆が出て来てこのままだと機能的にも問題が出て来る、という状態でした。
オフィスKが小学校に入ったばかりの頃に新築して以来ずっと使って来た事もあり、約50年頑張ってくれましたが、もう限界まで来ていたのです。
実家の両親は既に80も半ば、父はもう平均寿命も超え、母ももう少しすると平均寿命という年です。
一般的にはそんな状態ならこのままもう何もせず、となる事が殆どなのでしょうが、頑張って家を建ててローンを返して、としてきた両親が少しでも気持ちよく暮らして貰えればと思い、主に両親が使って一日の殆どを過ごすキッチンのある所謂茶の間をフルリノベーションする事にしました。他はやはり両親が使う寝室の家具を耐震性を考えて整理、処分し、造作という程ではありませんが収納を整えました。
キッチンは吊戸を造作していたものの、高過ぎて使い勝手が悪く要らないものを仮置きする場になってしまっていたので、ダウンスイング金具を使って使い易くして食器棚等を小さくしても格納場所が足りなくならないように収納場所を確保するようしました。
実家は父が間取を考えて作ったのですが、娘の私が言うのも何ですが良く考えられて作ってあります。
畳は色々なサイズがあります。また別途このブログでも書こうと思っていますが、実家の畳はその色々なサイズの中でも一番大きなサイズ、京間というサイズでほぼメーターモジュールで余裕があります。一番小さい団地間と比較すると2割も大きいのです。
その為、例えば4帖半でも狭苦しさを感じずに済みます。
それに加え、通常和室は座って過ごす事もあり天井を低くしても大丈夫という事で2300もない事が多いのですが、実家は2500に少し足りない位の高さを取っており、例えば茶室として使っている和室が二間ありますが、大きい方は八畳間に加え床の間や押入を2畳分取っているので実際の広さは10畳あり、上に書いた団地間と換算すると12畳の広さがある為かなり余裕を感じられます。広さがある為天井高が普通の和室よりも高いのに、バランスが良い部屋となっています。
寝室として使っている部屋も、元々は吊収納を作っていたのを下の部分を外して上の天袋の部分は残してあった為その収納力と、4畳半の寝室に食い込まない形で婚礼家具を入れ込む場所を作っていたので、既にボロボロとなっていた家具を撤去してそこに吊り下げて洋服を掛けられるようにバーを渡し、下には引き出し式のタンスを入れた上で簡単に上げ下げ出来るロールカーテンを幅広の間口に合わせてオーダーして設置するようにしたので、見た目がすっきりとしつつ広さを確保しつつ収納力が落ちないようになりました。
二階の子供部屋に詰め込んでいた茶道具も後進の方にお譲りしたりで数を整理した上で、建てた後10年程して増築した寝室の奥の部屋に大きな収納力を持つ押入が作ってあったので、それを活かしつつ既存の収納家具を組み合わせ、清掃し易いようキャスターを付けたすのこに載せたり背の高い棚は壁から離れないようヒモで柱に打った釘を繋いで固定したり、として納めるようにしました。
落ちても壊れないカゴなどの軽いものはそのままオープン収納で棚に並べ、重いものは下に置いて、等、とにかく私オフィスKが仕事で培ったアイデアを盛り込んで格納するようにしたのです。
何せ人様に差し上げてもまだ沢山あった茶道具でしたので、他の部屋の押し入れ等にも分けて入れる事になりましたが、なんと小さいながら地下室まで作っていたので、手あぶりと言われる茶席で使う、嵩張ってしまう暖房小物等は陶器製で万一濡れても問題の無いという事もありそこに仕舞ったりとして、どうにか整理を進めました。
今年もまたどこかで帰省して、今度は整理整頓の最終仕上げをしようと思います。
実家に遊びに来て下さった方々が口々に明るくなった、綺麗になったと褒めて下さると言っており、元々の広さを有効に使えるようになり、動線等も考えて使い易くなった事もあり両親も喜んでくれていて、本当に良かったな、と思います。
昔オフィスKが勤めた工務店で、常務が「年を取ったからもうリノベーションしなくても、というけれど、リノベーションをするのは親孝行、リノベーションをする事で生活がし易くなり、長生きできる」という話をしてくれた事があったのですが、本当にそうだな、と改めて思いました。
今日は少し長くなってしまいましたが、また整理整頓が終わった折にでも、このブログに写真でご紹介出来ればと思います。
ちょっとしたことで、暮らしは楽しく、過ごしやすくなります。
厚木の暮らしをより良くするオフィスK。"暮らしを・ちょっと・気分よく"したいなと思った時、思い出して戴けますと幸甚です。
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