2023.03.03ブログ
建て直しをしなくてはいけなくなった理由
今日は3月3日、ひな祭りの日ですね。3月というと春というイメージですし、少しずつ日も長くなって来てとても気持ちが良いですね。海外からのお客さまも、これからの桜開花に向けてどんどん増えて来るようで、オフィスKのもう一つの個人事業主としてのお仕事である通訳案内士の業務でも依頼が入って来つつあります。
でも、今ちょっと忙しくてお請けする事が出来ないのが残念です…。
さて、先日このブログで元自宅を大事にしてきたものの、建て直しをしなくてはいけなくなった、と書きました。そのお話を今日は書いていきたいと思います。
1988年築の鉄骨造り3階建ての家を、約14年前に築21年の時に購入しました。
地元では単発の派遣で仕事をしていたのが仕事が見つからなくなり、出稼ぎのように上京したオフィスKですので、中古で小さいとは言え家を買えるようになった時は本当なのかしら、と頬をつねった程でした。
両親の苦労を見ていた事があり、ローンを長くするのが嫌だったので、中古を選んだのですが、去年ローンも繰上返済等をしていたお蔭で完済し、やはり身の丈に合った金額の家にして良かった、と改めて思ったことでした。
この家を買って良かった事が沢山あるので、買った事に全く後悔は無いのですが、残念な事にあと10年程で建て直しをしなくてはならなくなったのは、天空率という計算方法が無い時期に狭小地に建った家だった為でした。
天空率というのは天空率制度は、2003年1月1日より施行された改正建築基準法内において追加された制度で、こちらに詳しく書いてありますが、簡単に書くと、それ以前には建てられなかった高さで建物を建てる可能性が生まれる、建物高さの計算の基礎となるものです。
この家の隣には、オフィスKが購入した頃に新築となった家が建っているのですが、間口も奥行も似た土地に、オフィスKが買った家よりも背の高い家となっていて、これが天空率を使った結果だな、と建築を学んだあとに実感したものでした。
さて、高さがある事で隣の家とオフィスKの家で大きな差が生まれました。それはお隣がすらっとした建物になる、というだけではなく、3階建てを無理やり建てる為に道路より低い位置に玄関を作らなくてはいけなくなったオフィスKの家と異なり、お隣は道路と同じ高さで玄関まで行ける「普通の」建物になったのです。
この、道路より下に玄関がある、という事が、オフィスKが住んでいた時には問題にはならなかったのですが、賃貸で人にお貸しするようになって大きな問題となってきました。
それは、近年多くなったゲリラ豪雨の影響です。
オフィスKが住んでいた間、大雨が降った時、確かに三和土のところに水がにじんだ事が1度だけあったのですが、せいぜいそれだけだったのが、ゲリラ豪雨で玄関に水が入ってきた、と入居者さんから言われたのです。
それは玄関だけの問題ではなく、デザイナー住宅でスキップフロアにしてあってお洒落ではあるものの、同じ建物の1階でも高さを違えている為に長年の間に土間コンクリートにヒビが入ってしまっていて、そこから水が沁み込み、根太という床材の下に敷く木材が腐食し、なんと玄関の床が抜けてしまったのです。
その前から玄関が低いのをどうにかしなくては、と思っていて、曳家という方法の一つのやり方で嵩上げという方法があるので、それをしようと思っていました。
丁度買って10年経った頃に外壁塗装をし、本当なら屋根を葺き替える時期かと思っていたのが塗装で大丈夫と診断して貰い屋根まで塗装したので、今度こそは屋根を葺き替えて、その時に嵩上げをしたい、見積はその時するつもりだけれど屋根と嵩上げで大体300~400万円位は軽く掛かるかも、と考えていました。
ただ、去年入居者さんが退去した時に大家仲間にその話をした折、工事前に見積して貰うのではなく今訊いてみたら、と言われ、そうだな、と思って見積をお願いしてびっくり‼
お見積りをお願いした業者さんが良い方(代表者の方でした)だったので丁寧に教えて下さったのですが、写真等からの判断だが、狭小地で工事がし難いので1000万円は下らないだろうし、一番怖いのは基礎を掘るので隣の家が傾いて来る可能性がある、との事だったのです。
お金がそんなに掛かるというのもびっくりでしたが、隣に迷惑が掛かる可能性があるというのがもうダメです。建て直すと狭小な分坪単価がかなり高くなり、20坪ちょっとでもきっと2000万円は掛かるだろう、家の取り壊しまで含めればそれ以上と思ってくらくらしました。
でも、そうだとしてもデザイナー住宅で凸凹が激しく地震にも余り強くない家ですから、建て直して温熱環境も良くした方がすっきりする、と思い直しました。
とても10年でそんな金額は貯められませんが、残りはローンを組んででも、と思っています。
最初に無理やり建てると後から影響が大きくなる、という事かと思います。
こういう事もあり得るので、本当に家を建てる時には色々考えなくてはいけないと改めて思った次第です。
でも、そういう事を色々この10年で考えていければと思っています。
厚木の暮らしをより良くするオフィスK。"暮らしを・ちょっと・気分よく"したいなと思った時、思い出して戴けますと幸甚です。
でも、今ちょっと忙しくてお請けする事が出来ないのが残念です…。
さて、先日このブログで元自宅を大事にしてきたものの、建て直しをしなくてはいけなくなった、と書きました。そのお話を今日は書いていきたいと思います。
1988年築の鉄骨造り3階建ての家を、約14年前に築21年の時に購入しました。
地元では単発の派遣で仕事をしていたのが仕事が見つからなくなり、出稼ぎのように上京したオフィスKですので、中古で小さいとは言え家を買えるようになった時は本当なのかしら、と頬をつねった程でした。
両親の苦労を見ていた事があり、ローンを長くするのが嫌だったので、中古を選んだのですが、去年ローンも繰上返済等をしていたお蔭で完済し、やはり身の丈に合った金額の家にして良かった、と改めて思ったことでした。
この家を買って良かった事が沢山あるので、買った事に全く後悔は無いのですが、残念な事にあと10年程で建て直しをしなくてはならなくなったのは、天空率という計算方法が無い時期に狭小地に建った家だった為でした。
天空率というのは天空率制度は、2003年1月1日より施行された改正建築基準法内において追加された制度で、こちらに詳しく書いてありますが、簡単に書くと、それ以前には建てられなかった高さで建物を建てる可能性が生まれる、建物高さの計算の基礎となるものです。
この家の隣には、オフィスKが購入した頃に新築となった家が建っているのですが、間口も奥行も似た土地に、オフィスKが買った家よりも背の高い家となっていて、これが天空率を使った結果だな、と建築を学んだあとに実感したものでした。
さて、高さがある事で隣の家とオフィスKの家で大きな差が生まれました。それはお隣がすらっとした建物になる、というだけではなく、3階建てを無理やり建てる為に道路より低い位置に玄関を作らなくてはいけなくなったオフィスKの家と異なり、お隣は道路と同じ高さで玄関まで行ける「普通の」建物になったのです。
この、道路より下に玄関がある、という事が、オフィスKが住んでいた時には問題にはならなかったのですが、賃貸で人にお貸しするようになって大きな問題となってきました。
それは、近年多くなったゲリラ豪雨の影響です。
オフィスKが住んでいた間、大雨が降った時、確かに三和土のところに水がにじんだ事が1度だけあったのですが、せいぜいそれだけだったのが、ゲリラ豪雨で玄関に水が入ってきた、と入居者さんから言われたのです。
それは玄関だけの問題ではなく、デザイナー住宅でスキップフロアにしてあってお洒落ではあるものの、同じ建物の1階でも高さを違えている為に長年の間に土間コンクリートにヒビが入ってしまっていて、そこから水が沁み込み、根太という床材の下に敷く木材が腐食し、なんと玄関の床が抜けてしまったのです。
その前から玄関が低いのをどうにかしなくては、と思っていて、曳家という方法の一つのやり方で嵩上げという方法があるので、それをしようと思っていました。
丁度買って10年経った頃に外壁塗装をし、本当なら屋根を葺き替える時期かと思っていたのが塗装で大丈夫と診断して貰い屋根まで塗装したので、今度こそは屋根を葺き替えて、その時に嵩上げをしたい、見積はその時するつもりだけれど屋根と嵩上げで大体300~400万円位は軽く掛かるかも、と考えていました。
ただ、去年入居者さんが退去した時に大家仲間にその話をした折、工事前に見積して貰うのではなく今訊いてみたら、と言われ、そうだな、と思って見積をお願いしてびっくり‼
お見積りをお願いした業者さんが良い方(代表者の方でした)だったので丁寧に教えて下さったのですが、写真等からの判断だが、狭小地で工事がし難いので1000万円は下らないだろうし、一番怖いのは基礎を掘るので隣の家が傾いて来る可能性がある、との事だったのです。
お金がそんなに掛かるというのもびっくりでしたが、隣に迷惑が掛かる可能性があるというのがもうダメです。建て直すと狭小な分坪単価がかなり高くなり、20坪ちょっとでもきっと2000万円は掛かるだろう、家の取り壊しまで含めればそれ以上と思ってくらくらしました。
でも、そうだとしてもデザイナー住宅で凸凹が激しく地震にも余り強くない家ですから、建て直して温熱環境も良くした方がすっきりする、と思い直しました。
とても10年でそんな金額は貯められませんが、残りはローンを組んででも、と思っています。
最初に無理やり建てると後から影響が大きくなる、という事かと思います。
こういう事もあり得るので、本当に家を建てる時には色々考えなくてはいけないと改めて思った次第です。
でも、そういう事を色々この10年で考えていければと思っています。
ちょっとしたことで、暮らしは楽しく、過ごしやすくなります。
厚木の暮らしをより良くするオフィスK。"暮らしを・ちょっと・気分よく"したいなと思った時、思い出して戴けますと幸甚です。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
Archive
- 2025年1月
- 2024年12月
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年10月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年6月
- 2014年5月
- 2014年4月
- 2014年3月
