2024.01.05ブログ
家と安全性
新年あけましておめでとうございます。
折角の年明けの元日から、能登は大変な状況になってしまいました…。
10年近く前に、家人の勤続30年記念で会社から結構な金額の旅行券を戴いて伺ったのが金沢だった事もあり、あの時に訪れた素晴らしい場所が今どうなっているのか…と心配は尽きません…。
新築したばかりの家を土石流で流されてしまったという記事もありましたが、やはり木造の旧耐震の家が多かったのも地震の被害を大きくした要因だったように思います。
勿論旧耐震だとしても棟梁が腕によりをかけて太い良い材で筋交い等もしっかりと入れて造ったものであれば大丈夫だったでしょうが、やはり家を建てる時はコストとの兼ね合いもあり、その時の法律ギリギリで建ててしまう事も多いかと思いますので、このように被害が広がってしまったのかと思います…。
以前建築基準法の第一条をこちらのブログでご紹介した事があったと思いますが、ここでまたご紹介します。「この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。」
まず初めに述べているここに「最低の基準」とあるように、法律で定めているのはギリギリ最低ライン、ここまでは必ず守るように、という事です。
余りに基準を高くすると建築費用が上がってしまい、庶民には手が届かなくなってしまう、という事はあるかと思いますが、やはり最低限ではなく、折角新築するのであれば後から変更が難しい基礎や躯体等の安全性や家の寿命に関わる部分はプラスαのものを取り入れる事が大事だと改めて思います。
ちなみに、建築基準法は大地震を機にどんどん規程が厳しくなって来ていて、それ以前の基準で建てられたものは基本的には「既存不適格」(既にあるもので今の法律に合っていない)という扱いです。
それを建て替えたり補強したりという事は余りにも金銭的負担が大きく、それもあって建て替え等を強制的に求められる事はありません。
また、これも以前ブログに書いたと思うのですが、どんなに建物が強固だとしても、それが建つ土地、地盤が悪いと豆腐の上に建てているようなもので地盤沈下したりとこれまた大きな問題になります。
数年前に大地震で熊本城にも大きな被害が出た熊本がそうであったように、金沢等は数年前に地震が来た事はあっても、首都圏と違い余り地震の心配性が無いという扱いだったのか地震保険の料率も低く抑えられていました。
でも、今後はどんな場所であっても大きな地震が来る可能性がある、という事で地震保険の料率も高くなるかもしれません。
木造であっても耐震等級3であれば料率が半分、保険料が半額で済みます。
これから新築をなさる方は、くれぐれも目先の見栄えだけでなく、家を長持ちさせる事をまず第一に考えて建てて戴ければと切に願います。
素晴らしいシステムキッチンは軽く500万円位します。でも15年もするとガスレンジやレンジフードは交換の時期が来ます。水栓金具は一般的にもっと短命です。
リフォームのモデルルームとした私オフィスKの築50年を迎える実家は、一昨年キッチンを交換したので本当に長く持ったのですが、それは簡素なセクショナルキッチンと呼ばれるパーツを組み合わせてガス台は別に置くもので工事も不要、シンプルな換気扇でこれもシンプルだからこそ長持ちしたという事があります。
精密になればなるだけ機構は壊れやすくなります。使い勝手や美しさと共に、長寿命という事も含めて選択して戴ければと思うばかりです。
新年から何だかお説教臭いブログになってしまいました…。
でも、衣食住で一番金額が嵩み、一日たりとも欠かす事が出来ないのは住まいだと思います。食べ物は数日は我慢できる、衣類は数日はそのままでもどうにか過ごせる、でも身体を休める、夜を安心して過ごす為には住まいという場所は一日たりとも欠かす事が出来ないと思い、このように書かせて戴きました。
厚木の暮らしをより良くするオフィスK。"暮らしを・ちょっと・気分よく"したいなと思った時、思い出して戴けますと幸甚です。
折角の年明けの元日から、能登は大変な状況になってしまいました…。
10年近く前に、家人の勤続30年記念で会社から結構な金額の旅行券を戴いて伺ったのが金沢だった事もあり、あの時に訪れた素晴らしい場所が今どうなっているのか…と心配は尽きません…。
新築したばかりの家を土石流で流されてしまったという記事もありましたが、やはり木造の旧耐震の家が多かったのも地震の被害を大きくした要因だったように思います。
勿論旧耐震だとしても棟梁が腕によりをかけて太い良い材で筋交い等もしっかりと入れて造ったものであれば大丈夫だったでしょうが、やはり家を建てる時はコストとの兼ね合いもあり、その時の法律ギリギリで建ててしまう事も多いかと思いますので、このように被害が広がってしまったのかと思います…。
以前建築基準法の第一条をこちらのブログでご紹介した事があったと思いますが、ここでまたご紹介します。「この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。」
まず初めに述べているここに「最低の基準」とあるように、法律で定めているのはギリギリ最低ライン、ここまでは必ず守るように、という事です。
余りに基準を高くすると建築費用が上がってしまい、庶民には手が届かなくなってしまう、という事はあるかと思いますが、やはり最低限ではなく、折角新築するのであれば後から変更が難しい基礎や躯体等の安全性や家の寿命に関わる部分はプラスαのものを取り入れる事が大事だと改めて思います。
ちなみに、建築基準法は大地震を機にどんどん規程が厳しくなって来ていて、それ以前の基準で建てられたものは基本的には「既存不適格」(既にあるもので今の法律に合っていない)という扱いです。
それを建て替えたり補強したりという事は余りにも金銭的負担が大きく、それもあって建て替え等を強制的に求められる事はありません。
また、これも以前ブログに書いたと思うのですが、どんなに建物が強固だとしても、それが建つ土地、地盤が悪いと豆腐の上に建てているようなもので地盤沈下したりとこれまた大きな問題になります。
数年前に大地震で熊本城にも大きな被害が出た熊本がそうであったように、金沢等は数年前に地震が来た事はあっても、首都圏と違い余り地震の心配性が無いという扱いだったのか地震保険の料率も低く抑えられていました。
でも、今後はどんな場所であっても大きな地震が来る可能性がある、という事で地震保険の料率も高くなるかもしれません。
木造であっても耐震等級3であれば料率が半分、保険料が半額で済みます。
これから新築をなさる方は、くれぐれも目先の見栄えだけでなく、家を長持ちさせる事をまず第一に考えて建てて戴ければと切に願います。
素晴らしいシステムキッチンは軽く500万円位します。でも15年もするとガスレンジやレンジフードは交換の時期が来ます。水栓金具は一般的にもっと短命です。
リフォームのモデルルームとした私オフィスKの築50年を迎える実家は、一昨年キッチンを交換したので本当に長く持ったのですが、それは簡素なセクショナルキッチンと呼ばれるパーツを組み合わせてガス台は別に置くもので工事も不要、シンプルな換気扇でこれもシンプルだからこそ長持ちしたという事があります。
精密になればなるだけ機構は壊れやすくなります。使い勝手や美しさと共に、長寿命という事も含めて選択して戴ければと思うばかりです。
新年から何だかお説教臭いブログになってしまいました…。
でも、衣食住で一番金額が嵩み、一日たりとも欠かす事が出来ないのは住まいだと思います。食べ物は数日は我慢できる、衣類は数日はそのままでもどうにか過ごせる、でも身体を休める、夜を安心して過ごす為には住まいという場所は一日たりとも欠かす事が出来ないと思い、このように書かせて戴きました。
ちょっとしたことで、暮らしは楽しく、過ごしやすくなります。
厚木の暮らしをより良くするオフィスK。"暮らしを・ちょっと・気分よく"したいなと思った時、思い出して戴けますと幸甚です。
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