2024.03.22ブログ
雲中供養菩薩像
暖かい日と肌寒い日が交互にありながらも良いお天気が続いていて、気持ちが良い季節ですね。
春はそこまで来ている、と感じます。
さて、そんな気持ちの良い日が続くなか、先日ふと立ち寄ったお店で衝動買いをしてしまいました。
衝動買いは決して勧めない、とブログでも書いているオフィスKなのですが、これは衝動買いして良かったと思っています。
その衝動買いをする事になってしまった、バリ島等アジアの主に木彫りの製品を扱うお店があるのはずっと前から知っていたのですが、私の大好きなガネーシャ(象の頭を持つヒンズー教の神様)の素晴らしい像があると思っていたものの、如何せん高さが1メートルを超えるもので家に置くにはあまりにも大き過ぎるし、金額もかなりのものなので眺めるばかりでした。
そのお店が閉店セールという事で多くのものが割引されている中で、ふと見上げたところに掛けてあった仏像に目が留まりました。
それは二体の木像でした。今迄何度か足を踏み入れて並んでいるものを眺めていたのですが、全く気付く事がなかったのでちょっとびっくりしました。
その像は雲中供養菩薩像というもので、雲中供養菩薩像は平等院鳳凰堂の中堂内部の長押上の小壁にかけ並べられている52躯の菩薩像が有名です。この平等院にあるものは定朝という平安時代の名仏工とその一門がその工房で作ったものと言われています。
南北それぞれに26躯ずつ分けてかけてあり、各像に南北それぞれ1から26までの番号が付けられていて、分かり易くする為に雲中供養菩薩像南(または北)〇号と名付けられています。
それぞれ輪光(頭の背後に差す光を表す輪)を持ち、雲に乗って楽器を演奏していたり、舞を踊ったりと様々な姿をしています。
雲中供養菩薩像52躯の中でも特に有名な北25号は片膝を立て、蓮の花を右手に載せて雲に乗る姿で大変有名なのですが、その雲中供養菩薩像北25号と同じポーズの像がその目に留まったものの一体でした。
同じように壁に掛けてあったという、既に売れたという別の仏像が50万円だった(そこから4割引になったとの事)で、やはり手彫りの、それも美しい仏像は値段がするのが当然と思って少し躊躇しましたが、近くで見せて貰えないかと店員さんに尋ねてみたところ、気持ち良く対応して下さいました。
金額のタグが他にはついているのに、askと書いたものしかついていなかったので、値段を念の為訊いてみたところ、社長さんに訊かないと分からない、という事で諦めかけたのですが、電話ですぐに訊いてくれたようで、割引後9万円になる、と教えて貰いました。
オフィスKは無信教派(どの宗教も特に信仰していないものの、訪れた教会や神社仏閣では敬虔に頭を下げるという、所謂一般的日本人です)ですが仏像が大好きで、中学の頃図書館で見つけた仏像を紹介するムック本を気に入りすぎて、半年位延長に次ぐ延長で借り続けて眺めていた事もあるほどです。そこで螺髪やら白毫やらの名前を知ったり、ドラえもんがそうであるように実は仏様は足が少し宙に浮いていて、だから裸足でも足が汚れないとか、仏像のポーズに名前、例えば半跏思惟像等の名前がちゃんとついているのだと知ったりして、美しい仏像の写真をほれぼれとしながら見入っていました。
また、ニュージーランドに滞在した時に、出産で勤めていたショップを日本人の方が辞められるという事でポジションが空き、私がその職場で働く事になったという事がありましたが、その私の前任者の方がお家に呼んで下さり、お部屋を見せて戴いた時に本当に素晴らしい仏像(座像で、結構大きさがあり、部屋での存在感はその大きさもあり素晴らしいものでした)があって、思わず目を奪われていたら「良いでしょう?」と言われてうん、と大きく頷いた事があったものの、そんな素晴らしい仏像はそうそう手に入る事が無いので、いつか欲しいな、と思っていても諦めていました。
そんな中で、10万円を切る金額の、それも置く場所を考えなくても良い、壁に掛ける事の出来る素敵な像と出会えたのです。
もう一つの像と見比べた時、お顔の柔らかな表情がより柔らかいと感じた事と、もう一つの像が棒を持ち、その先に何か飾りがついていた事から、ちょっと繊細過ぎて壊してしまいそうと思った事があり、雲中供養菩薩像北25号と同じポーズの像を求める事にしました。
実は、どこに掛けるかも思いつかないまま買い求め(本当に衝動買いです(苦笑))、1週間程置いていたのですが、ふと閃いてシルクスクリーンを掛けていたところがぴったり!と思いつき、夕べそこに飾るようにしました。
その写真を撮ったものが、このブログの最初に載せたものです。
元々絵を飾ろうと思い、天井のライトをダウンライトに入れ替えるように工事をした際、この丁度上にスポットライトのように一つダウンライトを設置していたので、ぴったりと思います。
最初はもっと下の方に、元のシルクスクリーンを掛けるのに使っていたピクチャーレールを使って飾っていたのですが、雲中供養菩薩像北25号が長押の上に飾ってあって見上げるようになっていた事や、お店でも見上げる位置に飾っていた事から、もっと上の方に掛け直しました。結局ピクチャーレールのコードは外したのですが、家人の気が乗らなかったのでピクチャーレール自体はまだ設置したままになっています。今後家人の気分が乗った時にまたお願いして外して貰おうと目論んでいます。
オフィスKが普通に床に立った状態で、斜め下から映した写真なので、白い壁からも少し離れてまるで浮いているように見えるのが分かるのではないかと思います。
国宝である雲中供養菩薩像北25号よりも彫りが粗い等の事はありますが、柔らかな表情がとても気に入り、とても嬉しく思っています。
なお、雲中供養菩薩像北25号はこちらの平等院のサイトで見る事が出来ます(下にスクロールして真ん中より少し下の方にあります)。
オートスライドで図が6枚程右から左に流れていきつつ写されていますが、最初に映し出される画像の、左端に写っているものが雲中供養菩薩像北25号です。そして、その右に写っているのがお店で一緒に並べてあったものです。
今度年末年始にタイに出掛けるようにしていて、既にチケットとホテルは予約しているのですが、海外で出会う事もご縁が無いと難しいですし、繊細なある程度の大きさのものは持って帰るのも本当に大変なので、こうやって日本でご縁があったのが何よりと思っています。
このSOHOの自宅は築8年となります。今もまだ一つのジャンルとして確固とした地位を保っていますが、特に弊SOHO新築の頃には特に一世を風靡した北欧風がベースとなっているものの、この雲中供養菩薩像はすーっと馴染んでいます。案外、仏像というのはどんな部屋にも合うのかな、と思ったりし始めています。
今回は嬉しさもあり、ちょっと長めのブログとなってしまいました。
また来週から、見つけた素敵なものや思った事等をお伝え出来ればと思っています。
ちなみに、25日で閉店なさるという事であと数日しかありませんが、雲上供養菩薩を求めたお店Bali-anさんのインスタグラムがあるのでご紹介致します。こちらにも私オフィスKが大好きと書いたガネーシャが紹介されています。(こちらはお値引き対象外でした…)
厚木の暮らしをより良くするオフィスK。"暮らしを・ちょっと・気分よく"したいなと思った時、思い出して戴けますと幸甚です。
春はそこまで来ている、と感じます。
さて、そんな気持ちの良い日が続くなか、先日ふと立ち寄ったお店で衝動買いをしてしまいました。
衝動買いは決して勧めない、とブログでも書いているオフィスKなのですが、これは衝動買いして良かったと思っています。
その衝動買いをする事になってしまった、バリ島等アジアの主に木彫りの製品を扱うお店があるのはずっと前から知っていたのですが、私の大好きなガネーシャ(象の頭を持つヒンズー教の神様)の素晴らしい像があると思っていたものの、如何せん高さが1メートルを超えるもので家に置くにはあまりにも大き過ぎるし、金額もかなりのものなので眺めるばかりでした。
そのお店が閉店セールという事で多くのものが割引されている中で、ふと見上げたところに掛けてあった仏像に目が留まりました。
それは二体の木像でした。今迄何度か足を踏み入れて並んでいるものを眺めていたのですが、全く気付く事がなかったのでちょっとびっくりしました。
その像は雲中供養菩薩像というもので、雲中供養菩薩像は平等院鳳凰堂の中堂内部の長押上の小壁にかけ並べられている52躯の菩薩像が有名です。この平等院にあるものは定朝という平安時代の名仏工とその一門がその工房で作ったものと言われています。
南北それぞれに26躯ずつ分けてかけてあり、各像に南北それぞれ1から26までの番号が付けられていて、分かり易くする為に雲中供養菩薩像南(または北)〇号と名付けられています。
それぞれ輪光(頭の背後に差す光を表す輪)を持ち、雲に乗って楽器を演奏していたり、舞を踊ったりと様々な姿をしています。
雲中供養菩薩像52躯の中でも特に有名な北25号は片膝を立て、蓮の花を右手に載せて雲に乗る姿で大変有名なのですが、その雲中供養菩薩像北25号と同じポーズの像がその目に留まったものの一体でした。
同じように壁に掛けてあったという、既に売れたという別の仏像が50万円だった(そこから4割引になったとの事)で、やはり手彫りの、それも美しい仏像は値段がするのが当然と思って少し躊躇しましたが、近くで見せて貰えないかと店員さんに尋ねてみたところ、気持ち良く対応して下さいました。
金額のタグが他にはついているのに、askと書いたものしかついていなかったので、値段を念の為訊いてみたところ、社長さんに訊かないと分からない、という事で諦めかけたのですが、電話ですぐに訊いてくれたようで、割引後9万円になる、と教えて貰いました。
オフィスKは無信教派(どの宗教も特に信仰していないものの、訪れた教会や神社仏閣では敬虔に頭を下げるという、所謂一般的日本人です)ですが仏像が大好きで、中学の頃図書館で見つけた仏像を紹介するムック本を気に入りすぎて、半年位延長に次ぐ延長で借り続けて眺めていた事もあるほどです。そこで螺髪やら白毫やらの名前を知ったり、ドラえもんがそうであるように実は仏様は足が少し宙に浮いていて、だから裸足でも足が汚れないとか、仏像のポーズに名前、例えば半跏思惟像等の名前がちゃんとついているのだと知ったりして、美しい仏像の写真をほれぼれとしながら見入っていました。
また、ニュージーランドに滞在した時に、出産で勤めていたショップを日本人の方が辞められるという事でポジションが空き、私がその職場で働く事になったという事がありましたが、その私の前任者の方がお家に呼んで下さり、お部屋を見せて戴いた時に本当に素晴らしい仏像(座像で、結構大きさがあり、部屋での存在感はその大きさもあり素晴らしいものでした)があって、思わず目を奪われていたら「良いでしょう?」と言われてうん、と大きく頷いた事があったものの、そんな素晴らしい仏像はそうそう手に入る事が無いので、いつか欲しいな、と思っていても諦めていました。
そんな中で、10万円を切る金額の、それも置く場所を考えなくても良い、壁に掛ける事の出来る素敵な像と出会えたのです。
もう一つの像と見比べた時、お顔の柔らかな表情がより柔らかいと感じた事と、もう一つの像が棒を持ち、その先に何か飾りがついていた事から、ちょっと繊細過ぎて壊してしまいそうと思った事があり、雲中供養菩薩像北25号と同じポーズの像を求める事にしました。
実は、どこに掛けるかも思いつかないまま買い求め(本当に衝動買いです(苦笑))、1週間程置いていたのですが、ふと閃いてシルクスクリーンを掛けていたところがぴったり!と思いつき、夕べそこに飾るようにしました。
その写真を撮ったものが、このブログの最初に載せたものです。
元々絵を飾ろうと思い、天井のライトをダウンライトに入れ替えるように工事をした際、この丁度上にスポットライトのように一つダウンライトを設置していたので、ぴったりと思います。
最初はもっと下の方に、元のシルクスクリーンを掛けるのに使っていたピクチャーレールを使って飾っていたのですが、雲中供養菩薩像北25号が長押の上に飾ってあって見上げるようになっていた事や、お店でも見上げる位置に飾っていた事から、もっと上の方に掛け直しました。結局ピクチャーレールのコードは外したのですが、家人の気が乗らなかったのでピクチャーレール自体はまだ設置したままになっています。今後家人の気分が乗った時にまたお願いして外して貰おうと目論んでいます。
オフィスKが普通に床に立った状態で、斜め下から映した写真なので、白い壁からも少し離れてまるで浮いているように見えるのが分かるのではないかと思います。
国宝である雲中供養菩薩像北25号よりも彫りが粗い等の事はありますが、柔らかな表情がとても気に入り、とても嬉しく思っています。
なお、雲中供養菩薩像北25号はこちらの平等院のサイトで見る事が出来ます(下にスクロールして真ん中より少し下の方にあります)。
オートスライドで図が6枚程右から左に流れていきつつ写されていますが、最初に映し出される画像の、左端に写っているものが雲中供養菩薩像北25号です。そして、その右に写っているのがお店で一緒に並べてあったものです。
今度年末年始にタイに出掛けるようにしていて、既にチケットとホテルは予約しているのですが、海外で出会う事もご縁が無いと難しいですし、繊細なある程度の大きさのものは持って帰るのも本当に大変なので、こうやって日本でご縁があったのが何よりと思っています。
このSOHOの自宅は築8年となります。今もまだ一つのジャンルとして確固とした地位を保っていますが、特に弊SOHO新築の頃には特に一世を風靡した北欧風がベースとなっているものの、この雲中供養菩薩像はすーっと馴染んでいます。案外、仏像というのはどんな部屋にも合うのかな、と思ったりし始めています。
今回は嬉しさもあり、ちょっと長めのブログとなってしまいました。
また来週から、見つけた素敵なものや思った事等をお伝え出来ればと思っています。
ちなみに、25日で閉店なさるという事であと数日しかありませんが、雲上供養菩薩を求めたお店Bali-anさんのインスタグラムがあるのでご紹介致します。こちらにも私オフィスKが大好きと書いたガネーシャが紹介されています。(こちらはお値引き対象外でした…)
ちょっとしたことで、暮らしは楽しく、過ごしやすくなります。
厚木の暮らしをより良くするオフィスK。"暮らしを・ちょっと・気分よく"したいなと思った時、思い出して戴けますと幸甚です。
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